物流を支えるフォークリフトを倉庫で安全に使用するために
倉庫でフォークリフトの作業をするときには
物流や建設の現場では欠かせないフォークリフト。
フォークリフトが活用されているのは、広い場所での、搬入や搬出だけではありません。実は、倉庫や工場など、屋内の狭い場所で多くの荷物を一度に運搬したいときなどにも、広く活用されているのです。
活躍する場所が多く便利な重機であるものの、狭い場所での作業や安全対策が十分に取られていない場合などは、命に関わる重大な事故に繋がる場合も少なくありません。
そこで今回は、倉庫でフォークリフトを使用するときに、どのような点に注意すれば良いかを解説します。
倉庫で起きやすい事故は
フォークリフトで起きやすい事故は、フォークリフトで作業している場所に人が入ってくることが原因になっている場合が多いです。侵入してきた人に気づかなかったり、人やフォークリフトを誘導する人がいなかったりするなど、安全が十分に確認できないことが原因です。
また、倉庫では多くの荷物や狭い通路があり、見通しの悪い中で作業しているときにも、事故は起きやすいです。
そのため、倉庫内では、フォークリフトと人の通行を明確に分けると、安全を確保しやすいです。フォークリフトの作業をしている人や、通路に侵入しようとしている人だけではなく、そのほかの周囲の人も区別がつきやすくなるので、安全に注意を払えるのです。
直接作業に加わっていない人でも、倉庫内にいる人全員が、安全を意識することが、事故を防ぐために最も重要なことです。
荷物の積み方
倉庫内で起きるフォークリフトの事故は、荷崩れによるものも多いです。
効率よく作業をしようとして、より多くの荷物を一気に運ぼうと試み、許容量を超えた荷物を積むと、荷崩れが起き、人を巻き込む重大な事故の原因になるのです。
効率の良さを求めた結果が、命に関わる事故になりかねません。
一度により多くの荷物を運べれば、効率良く作業ができると思うかもしれません。しかし、安全が確保されていなければ、効率の良い作業とはいえないのです。
パレットの許容量や、フォークリフトの積載荷重を守って、安全な運搬を心がけましょう。
必要な安全対策を徹底しよう
倉庫内でフォークリフトを使用するためには、安全を十分に確保する必要があることは理解している人が多いでしょう。では、実際にどのような対策を講じれば良いのか、ここからは具体的に紹介します。
通路を分ける
フォークリフトと人の通行する進路を分けることが安全対策になります。
具体的には、テープを貼るなど、ひと目でわかる表示が大切です。フォークリフトを操作している人だけではなく、フォークリフトの通路に侵入した人も、気づけるように工夫した表示をしましょう。
また、フォークリフトの作業中は、ポールを立てるなどして、物理的に人の侵入を防ぐことも効果的です。
確認の徹底
倉庫でフォークリフトの作業をするときは、すべてにおいて確認をするようにしましょう。
安全の指差し確認や、フォークリフトの整備、周囲の人や物の確認など、すべてを確認してから、作業を行うように日頃から習慣化を徹底していることが大切です。
これまで大丈夫だったから、今日も大丈夫だという根拠はありません。毎日、同じような作業であっても、ひとつずつ確認する作業を徹底しましょう。
安全な乗り方
通路の区別を明確にしたり、確認を徹底したりすることは、倉庫でフォークリフトを使用するときには大切なことです。同じようにフォークリフトの乗り方にも注意が必要です。
少しの距離を移動するだけだからといって、しっかりと固定しなかったり、安全確認を怠って走行したりすると、荷崩れや重大な事故に繋がります。
また少しの間でも、エンジンをつけたまま、荷物の積み下ろしをすることも危険です。ほかにも、必要な安全確認の手順を怠らないようにしましょう。
長くフォークリフトを運転していて、慣れている人こそ、安全確認を怠りがちになります。どのようなときでも、フォークリフトを運転するときには、安全が確保できる乗り方をしましょう。
点検と整備
フォークリフトにおいては、倉庫内での作業に限らず、日頃から点検と整備を欠かさないようにしましょう。日常的な点検と定期点検は法律でも決められており、点検の報告書などは、一定期間管理することが義務付けられています。
特に毎日行う点検は重要で、異常を発見した場合には、そのまま作業を始めるのではなく、直ちに必要な整備を行うようにしましょう。異常がありながら作業を進めてしまうと、重大な事故に繋がります。
フォークリフトは身近な重機であるため、車やトラックのように整備の重要性を軽んじてしまいがちです。しかし、身近な重機だからこそ、日常的な点検に細心の注意を払いましょう。
安心しないことで生まれる安全
どのような作業をするときでも、フォークリフトを運転するときには、絶対に安全であると過信しないことが大切です。
・人が飛び出てくるかもしれない
・荷崩れを起こすかもしれない
・フォークリフトに異常があるかもしれない
など「もしかしたら」と思い安心しないことで、生まれる安全があります。
技術や経験に自信を持つことは大切です。しかし、技術や経験があっても事故が起きるかもしれないと思うことが、さらなる安全に繋がるのです。
「もしかしたら」と思うことは、危険予知をする癖に繋がります。安全確認を習慣化することと同じように、危険予知を常に考えていると、倉庫内でも安全にフォークリフトを操作できるのです。
また、フォークリフトを操作する人だけではなく、フォークリフトの作業に関わるすべての人が「もしかしたら」と思うことで、安全意識が高まります。
まとめ
人力では運搬できない大きな荷物も一度に多く運べるフォークリフト。倉庫では、狭い場所でも活用できることから、欠かせない存在です。
しかし、狭い場所や見通しの悪い場所などでは、命に関わる重大な事故も多く起きています。そのため、フォークリフトの操作や荷物の積み方には、十分な注意が必要です。
「これまで安全だったから、これからも安全だ」という根拠のない自信を持つのではなく、安全確認を習慣化し、日頃の点検や整備を欠かさないようにしましょう。
また、フォークリフトを操作する人だけではなく、フォークリフトの作業に関わる人全員が安全意識を高めることが大切です。
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