ーフォークリフトで起きやすい事故を防ぐために知っておきたいことー
フォークリフトの事故は
倉庫などで、人力では運べない荷物を一度に多く運べるフォークリフト。
小型でありながら便利な重機として、倉庫の搬入や運搬などで広く使われています。
身近な重機であるため、目にする機会も多いのではないでしょうか。またフォークリフトを取り扱うための資格は、比較的取得しやすいため、すでに資格を持っている人も多いでしょう。
しかし、フォークリフトでの作業は、十分に安全を確保して運転や操作をしないと、命に関わる重大な事故に繋がります。
そこで今回は、フォークリフトで起きやすい事故を紹介しながら、安全に運転や操作をするために必要なことをわかりやすく紹介します。
起きやすい事故
フォークリフトは、スピードを出して運転や操作する乗り物ではないため、滅多に事故は起きないと思う人が多いのではないでしょうか?確かにフォークリフトは、自転車より遅い速度で運転されることがほとんどです。
しかし実は倉庫などでフォークリフトの運転や操作中に命に関わる重大な事故が起きることは少なくありません。
ここからはフォークリフトではどのような事故が起きやすいのか、詳しく紹介しましょう。
転落や墜落
フォークリフトの事故で多いものが、転落や墜落です。
転落や墜落が起こる多くの原因は、運転者の不注意によるものです。運転を誤ったり、障害物を避けようと無理な操作をしたりして、フォークリフトごと転落や墜落をしてしまうのです。
転落や墜落が起きる多くの場合では、本来のフォークリフトでは不可能な操作をしようとしています。またフォークリフトで可能な範囲を超えた操作をしているときに起きています。
転落や墜落をしないためには、安全を確認するだけではなく、無理な運転や操作をしないように心がけましょう。
挟まれる
フォークリフトは小型の重機であることが大きなメリットです。そのため、狭い倉庫や通路などでも活躍できます。しかし、狭い倉庫や通路では、フォークリフトと荷物に挟まれたり、周囲の安全確認を十分にできずほかの場所で作業している人をフォークリフトで挟んでしまったりする事故が起きています。また、マストとヘッドガードに、作業している人を巻き込むように挟んでしまう事故も報告されています。
ほかにも狭い倉庫などでは、フォークリフトが人や荷物を避けきれなかったり、フォークリフトと壁や荷物との間に挟まれてしまったりする事故も発生しています。
いずれも、命に関わる事故に繋がるため、狭い倉庫や通路などでフォークリフトの運転や操作をするときは、周囲の状況を十分に確認することが大切です。
転倒
フォークリフトの運転や作業中に起きやすい事故の1つに、フォークリフトごと転倒してしまうというものがあります。フォークリフトが転倒するといっても、想像がつかない人も多いでしょう。フォークリフトの転倒は、運転した状態で起こるため、運転者がフォークリフトから投げ出されて全身を強く打ったり、フォークリフトの下に挟まれたりして重大な事故に繋がります。
フォークリフトごと転倒する事故は、スピードを超過して運転している場合が多いです。スピードを超過していると、バランスが取れなくなり、事故に繋がるのです。
事故を起こさないためには
フォークリフトで起きやすい事故には、運転者だけが注意しても防ぎきれないものもあります。たとえば、フォークリフトの運転者がいくら注意していても、フォークリフトの走行中や作業範囲内に人が飛び出してきたときには、運転者が避けきれず、事故に繋がります。
このような事故を避けるためには、十分な安全確認に加えて、倉庫内などでフォークリフトを使用する場所とほかの作業をする場所をわかりやすく分けて管理することが効果的です。
確認を怠らない
フォークリフトを運転している倉庫内などでは、確認を怠らないことも事故を防ぐ大きな効果があります。習慣化しておくと、作業する人にとっても安全確認が重要な作業の1つであるという認識が生まれ、安全確認を怠らなくなります。
日常的に安全であるか確認する作業の重要性を教育して、安全であることが当たり前ではないという認識を持つと、注意深く確認するようになるため、事故を防げます。
また、フォークリフトでは、日常的な点検や整備が大切です。多くの荷物を運搬するフォークリフトは、昨日問題なく作業ができたからといって、今日も故障なく作業を行えるとは限りません。
そのため、作業を始める前には、フォークリフトに不具合が起きていないか、確認するようにしましょう。少しでも不具合があるときには、作業を中止し、適切な整備を行う必要があります。
効率より安全を
より早く多くの荷物を運搬するためには、作業時間を可能な限り短縮したいと思うものです。そのため、安全確認にかかる時間や、間隔を十分に取ることを省こうとすることがあります。しかし、安全確認を怠ると、重大な事故に繋がります。
そのため、フォークリフトで事故を防ぐためには、効率より安全を優先させるようにしましょう。
エンジンをつけたまま荷物を積み込んだり、荷物ではなく人を載せたりするなど、本来のフォークリフトの使い方とは異なる使い方をすると、重大な事故に繋がり、効率の面でも良いとは言えません。
手間に感じても、安全のために十分な時間をかけることが結果的に効率の良い作業に繋がります。
まとめ
身近な重機として、多くの荷物を運搬できるフォークリフトは、倉庫などの狭い場所でも活躍します。しかし、狭い場所でフォークリフトの運転や操作をするときは、十分な安全確認を行わないと、命に関わる重大な事故に繋がります。
倉庫などで起きる重大な事故を防ぐためには、安全確認を習慣化し徹底することが大切です。またフォークリフトの点検や整備を怠らず、少しでも不具合が認められたときには、作業を中止しフォークリフトの整備を行うようにしましょう。
安全確認や整備に時間をかけると、どうしても作業が滞り、効率が悪いと感じるかもしれません。しかし、事故が起きれば、効率の良さ以前の問題になってしまいます。効率の良さを求めるのであれば、安全確認を徹底し、事故を防ぎながら作業を行いましょう。
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